前之園賞受賞者一覧

              第1回 前之園賞    (授賞式2011年4月1日)

【神戸大学大学院医学研究科外科系講座整形外科】 黒坂 昌弘 教授

『運動器疾患、障害に対する病態解明と治療法の開発』

 黒坂昌弘教授は神戸大学整形外科分野の教授として、神戸大学附属病院で運動器の疾患、障害の治療チームのチーフとして活躍中の人材であります。現在日本整形外科学会を始めとする整形外科分野、および日本臨床スポーツ医学会、国際関節鏡・膝・スポーツ医学会などスポーツ医学分野の理事を務め、いずれの分野でも国内を代表する第一線の臨床医学領域の研究者、臨床医として活躍中であります。関節障害、骨折、スポーツ障害、再生医療などの数多くの実績があり、とりわけ自ら開発した手術法や、独自の人工関節などによる膝関節の障害の治療法は、国内にとどまらず世界的な発展をもたらし、海外からも高く評価されています。また科学的な研究のみならず、実践臨床治療でもその業績は高く知られています。スポーツ医学分野では兵庫県下のみならず、多くのスポーツチームの選手の治療でもその功績は大きく、プロ、アマチュアを問わず兵庫県下の多くのチームに最先端の治療を施しています。

 黒坂教授は工学部などの他の領域の研究者との共同研究により、その手法や知識を広く導入し高い研究成果を上げると共にその成果を臨床治療に応用させ、運動器疾患、障害に対する治療に大きな成果を上げています。骨折治癒過程に関する研究の臨床応用は、神戸市の先端医療センターでの臨床試験へと発展し、現在神戸発の新しい治療法として国内のみならず世界的な先端医療応用として認識されています。整形外科、スポーツ医学分野では世界を代表する研究者として注目を集めており、学生や研修医など、整形外科を志望する数多くの若手医師が育成されていることなどを見ても臨床医学を志す者の目標となる人物です。

※2011年4月時以前の記載内容となっています。

【神戸大学大学院医学研究科・内科系講座放射線医学分野】

 藤井 正彦 准教授を代表する神戸大学放射線科骨軟部グループ

『間接疾患に対するMRIを用いた診断法の開発』

 放射線科骨軟部グループが整形外科と共同で臨床研究を続けている。これまでの活動として頸椎の動的狭窄を評価するため Kinemati MRI による診断法を開発し、頚椎症性脊髄症患者の評価を行った。また47mm径の細径コイルを用いた高分解能 MRI で、反復性膝蓋骨脱臼患者の内側支帯損傷の詳細な評価を行った。さらに変形性関節症の早期診断を目的として、関節軟骨損傷の MRI  による早期診断に関する研究を行っている。形態学的診断では、 3 テスラ装置を用いた高分解能  MRI  と病理組織との対比や、軟骨 深層および石灰化層を選択的に描出出来る µ TE 法の開発を行った。組織学的診断では、関節軟骨のコラーゲンの損傷を早期に評価するため T2 値と病理組織所見とを対比し、T2 mapping  法が早期診断寄与することを証明した。

 画像診断を担当する放射線科と、臨床診断および治療を担当する整形外科が、それぞれの専門的      役割を担当しながら共同で臨床研究を行うことで、効率的に研究成果を挙げることが可能となり、

MRI 装置メーカーや医薬品会社との共同研究も円滑に行う体制が整い、複数の受託研究も行うことが出来た。このような臨床研究体制を構築し臨床研究における功績を挙げると共に、速やかに日常臨床に応用している。

※2011年4月時以前の記載内容となっています。

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