本財団は、1995年に発生した阪神・淡路大震災の復旧・復興の最中、設立者である前理事長のご遺志であった『世のため、人のため』という大きな理念の下、神戸の復興に対する継続的な貢献の重要性、また神戸を中心とした兵庫県全体の更なる発展を模索しながら、『まちづくり』という観点から地域社会に貢献することを目的とし設立されました。

 

 戦後の復興から高度経済成長時代を経て、インフラ整備や工業製品における技術開発など、先人達の血のにじむような試行錯誤の繰り返しにより日本はあらゆる分野で常に先頭を走ってきました。一方、財政問題や超高齢化社会など成熟した先進国として日本が抱えている課題もまた、アメリカ、アジア、ユーロ圏各国はもちろんすべての国々がいずれ確実に直面するものであり、今、突きつけられている課題に対する日本の取り組みには全世界からの注目が寄せられています。あらゆる課題に対し、本質的な日本の良さ、またその格式を持って取り組み、そして発信していくことが、グローバル化が急速に進む世界における日本の重要な役割の一つではないでしょうか。

 

 古来より世界有数の深い文化や歴史を育んできた日本は、強い正義感と責任感を備え、そしてなにより家族を慈しみ、和を持って壁に立ち向かう素晴らしい国民性を持つ国です。

本財団においては、人間が最後まで人間らしく生きていくことをサポートしているNPOなどに対する『助成事業』、家族と共に安心して暮らすことのできる地域社会を提案していく『まちづくり事業』、そして未来の日本また世界における激動の変革に対応できる人材を育てていく『人材育成事業』、この3本の柱を事業の幹として掲げています。

 

 阪神・淡路大震災の発生以来、被災者の方々はその甚大な被害の中からはい上がろうと一丸となって必死で頑張ってこられました。そして、多くの方々のご協力をいただき今日の復興に至っております。これからも過去そして未来に起こりうる大きな災害に見舞われた地域の方々に勇気を与え続ける兵庫・神戸でなくてはなりません。

 

 本財団は、今後も『世のため、人のため』という言葉を旨とし、『助成事業』、『まちづくり事業』、『人材育成事業』という3つの事業を柱に役目を果たし続けたいと思っております。

理事長挨拶

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