特別展の紹介
1952年、神戸に生まれた西田眞人は、日展会員で、京都市立芸術大学美術学部教授をつとめ、詩情あふれる独自の世界を表現する気鋭の画家として優れた作品を制作してきました。西田眞人が、新たに挑戦しているテーマが、一の宮です。本展は、日本全国の一の宮を訪ねて制作した諸作品の中間発表となる展覧会です。あわせて、一の宮作品に至る西田眞人の心の旅をたどり、初期作品から阪神淡路大震災、ハーバーランド風景、イギリス風景、人物画などをテーマにしたスケッチ、下絵、本画作品も厳選して展示します。
一の宮とは神社の格をあらわす分類のひとつです。一の宮の起源は、諸説あり、国司が任じられた国の社格の高い諸社を巡拝する順番を示しているともいわれ、平安から鎌倉時代にかけて成立したと考えられています。現在、全国一の宮会に加盟している神社の大半が古くからその地域の信仰を集める由緒と歴史のある神域ですが、新たに追加された一の宮も含まれています。一の宮会には、百一社が加盟しており、西田眞人は、別格である伊勢神宮の内宮、外宮をあわせて、合計百三社の神社をえがくことをめざして旅を続けているのです。
本展では、伊勢神宮の内宮・外宮をえがいた杉戸絵を特別展示し、これまでに完成した三十二点の作品を、写生とともにお披露目します。心ゆくまで清浄で詩情豊かな日本画の美をご鑑賞ください。
西田眞人(にしだまさと)略歴
1952年兵庫県神戸市生まれ。78年京都市立芸術大学日本画科卒業。93年青塔社入塾。
95年日展特選(文化庁買い上げ)、98年日展特選、2003年日展審査員(08年13年も)、
04年日展会員推挙、16年会員賞。08年京都市立芸術大学美術学部教授に就任、17年に 退任。1997年山種美術館賞展優秀賞、2005年管楯彦大賞展大賞、07年兵庫県文化賞、08年神戸市文化賞。現在、日展特別会員、大阪芸術大学客員教授。
情報
財団記事
2018年12月2日
『プレミアムギャラリートーク&サイン会』の開催
西田画伯ご自身が、お集りの皆様に会場をご案内しながら展示作品をご紹介されるギャラリートークを行ないました。この貴重な機会に約100名の方々がご来場され、西田画伯の解説と重ね合わせそれぞれの作品を鑑賞されていました。
また、最後に図録へのサイン会が行なわれ、長蛇の列にもかかわらずたくさんの方々にご参加いただき、西田画伯とのふれあいを楽しんでいただくことができました。
2018年10月14日
絵画展 絵画コンクール表彰式
「あなたが住んでいる街の未来に残したい風景、自然や思い出の場所を描いたもの」をテーマに、「ぼく・わたしのふるさと絵画コンクール」の発表展が開催され、選ばれた入賞作品109点の表彰式が行われました。
表彰式には、ご家族の方々など会場に入りきらないほどの皆様にご来場いただき、入賞者には表彰状が贈呈され、ご家族に誇らしげに喜びを伝える入賞者の姿が印象的でした。
2018年10月13日
絵画展 特別対談『西田眞人が語る一の宮の制作について』
西田画伯と岡泰正氏(神戸ゆかりの美術館 館長)の特別対談が行なわれました。約70名もの方々がお集りになり、西田画伯の一の宮の絵画作成に対する熱い想いに耳を傾けていらっしゃいました。
2018年10月6日
絵画展 開幕
2018年10月5日
絵画展 開会式・内覧会
神戸ゆかりの美術館に於いて「詩情の画家 西田 眞人 一の宮をえがく展」開会式の催しをたくさんの関係者のご協力をいただき開催することができました。
西田眞人画伯のご挨拶をはじめ、テープカットも執り行われ、式典後内覧会も開かれました。
2018年9月10日
絵画展 全国一の宮会
10月6日の絵画展の開会に向けて、全国一の宮会総会(於:吉備津神社)にて協議を行いました。
過去の開催情報